春秋座より速達あり

 七月六日。木曜日。 曇り。けさは、眠くて、どうしても起きられず、学校を休む。 午後二時、春秋座より速達あり。「健康診断を致しますから、八日正午、左記の病院に此《こ》の状持参にておいで下さい。」とあって、虎《とら》の門《もん》の或る病院の名が書かれていた。 所謂《いわゆる》、第二次考査の通知で...

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僕の生涯《しょうがい》の先生

「僕の先生です。でも、それは、僕がひとりで勝手にそう思い込んでいるので、向うでは僕なんかを全然問題にしていないかも知れません。でも、僕はその人を、僕の生涯《しょうがい》の先生だと、きめてしまっているんです。僕はまだその人と、たった一回しか話をした事がないんです。追いかけて行って自動車に一緒に乗せても...

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大事な思い出

「失礼ですけど、ファウストがよくわかりますか?」「ちっともわかりません。でもあれには大事な思い出があるんです。」「そうですか。」また笑い出した。「思い出があるんですか」柔和な眼で僕の顔を見つめて、「スポーツは何をおやりです?」「中学時代に蹴球《しゅうきゅう》を少しやりました。いまは、よしてい...

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