[ カテゴリー » 日 記 ]

一ばんの年長者らしい人

「お坐りなさい。あぐら、あぐら。」と一ばんの年長者らしい人が僕に座布団《ざぶとん》をすすめる。「芹川《せりかわ》さんでしたね。」と言って、卓上の書類の中から、僕の履歴書や写真などを選び出して、「大学は、つづけておやりになるつもりですか?」まさに、核心《かくしん》をついた質問だった。僕の悩みも、そ...

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春秋座の人たち

「ただいま向うでお書きになった答案を、ここで読みあげて下さい。」「答案? これですか?」僕はどぎまぎした。「ええ。」笑っている。 これには、ちょっと閉口だった。でも春秋座の人たちも、なかなか頭がいいと思った。これなら、あとで答案をいちいち調べる手数もはぶけるし、時間の経済にもなるし、くだらない...

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美しい青年

 僕たちは中央の大きいテエブルのまわりに坐《すわ》って、その美しい青年から原稿用紙を三枚ずつ貰《もら》い、筆記にとりかかった。何を書いてもいい、というのである。感想でも、日記でも、詩でも、なんでもいい、但《ただ》し、多少でも春秋座と関係のある事を書いて下さい、ハイネの恋愛詩などを、いまふっと思い出し...

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