[ カテゴリー » 日 記 ]

美しい青年

 僕たちは中央の大きいテエブルのまわりに坐《すわ》って、その美しい青年から原稿用紙を三枚ずつ貰《もら》い、筆記にとりかかった。何を書いてもいい、というのである。感想でも、日記でも、詩でも、なんでもいい、但《ただ》し、多少でも春秋座と関係のある事を書いて下さい、ハイネの恋愛詩などを、いまふっと思い出し...

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春秋座の演技道場

 きょうは春秋座の演技道場で、第一次の考査を受けたのである。けさは、七時半に起きた。六時|頃《ごろ》から目が覚めていたのだが、何か心の準備に於て手落ちが無いか、寝床の中で深く静かに考えていた。手落ちといえば全部、手落ちだらけであったが、それだからとて狼狽《ろうばい》することもなかった。とにかく、ごま...

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いやな眼で僕を見つめる

 一昨夜、ギタをかかえて出かけて、それっきり家へ帰らないのだそうだ。「このごろ、さっぱり逢《あ》いませんが。」と言ったら、首をかしげて、「ギタを持って出たから、きっとあなたの所だとばかり思って、ちょっとお寄りしてみたのですが。」と疑うような、いやな眼で僕を見つめる。ばかにしてやがる。「僕は、も...

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